3月。


平凡公立中学を卒業したばかりの吉風沙枝(よしかぜ さえ)は

春から通う進学校、
県立第一高校の近くにある塾の

春季講座をうけた。


きれいな桜が見える教室。


沙枝は、この塾に春季講座が終わっても通うことに決めました。

それは、桜がきれいだからだけじゃなく、同じ高校に入学する友達もいっぱいできたから。

そして、先生がすごいから。


そこの英語講師、藤石康冶(ふじいし やすはる)は、教えるのが神レベル!(沙枝水準)←

努力家の沙枝はそれに感動して、いっぱい勉強しました。


授業のクオリティは今までで1番高くて、

個人的に質問に行ったときも、納得できるまでとことん付き合ってくれて…


沙枝は、この人についていくと決めました。


中学ではトップを独走していた沙枝だけど、高校では進学校だから、授業にもついていけなくなるんじゃないかって心配してたから。

藤石先生の授業をうけてたら、一高でもやっていけるかもって思えるほどでした。