俺は今まで

沙枝ちゃんがかわいくて、どうしても幸せになってほしくて


だから

俺にはできないって思ったのかな

俺はそこまでできた人間じゃないから

十分に幸せにしてあげられる自信はないし


そればっかり考えて

俺は自分の気持ちなんて

考えてなかった


本当は

誰よりも大切だから

誰よりもそばにいたい



沙枝ちゃんは

こんな俺がすきだって

俺に幸せにしてほしいって

言う


そうだったんだ

俺が沙枝ちゃんがすきだって気持ちで

沙枝ちゃんを幸せにすることができたんだ



「そうだよ…

すきだったんだよ」


強くて、でも弱くて

俺の心をがっちり掴んで離さない 可愛い子


「これから、頑張るから」

小さな体を強く強く抱きしめた


幸せにする

絶対