走り出せ、コスモス*



「沙枝ちゃん!」

先生の手は私の手首を掴んで、それは今までで一番強くて、折れちゃうかと思った


先生は私の手を放して、立ち上がってこっちを見た

「いい加減にしなさい」

なんで?なんで怒るの…? 喜んでくれると思ったのに…

「なんで怒るのぉ…?」

「あ、ごめん 怒ってるんじゃないよ?」

目線を外して、うつむいた

「うわぁ、怒ってるんじゃないって~」


「ねぇ… こっち来て…?」

手を伸ばしたら、先生はゆっくり近づいてきた

「はぁ… 

この手取ったら、ダメ人間の世界が広がってる気がする」


しばらくの間、私と先生の手は10cmくらいあいてた

「そんな目で見られても…

早くクールダウンに行かないと、やばいんですけど」


先生は、私が自分からしたいって言っただけでもういいって

でも、今じゃなきゃ

もうこれからは、こんな勇気でない気がする

今…今したい


先生の浮いてる手にかみついた

中指をペロペロ舐めた


「うわっ! ちょ、手とか汚いからっ」

先生の大きな手は、逃げるから両手でつかまえて、舐め続けた

「やばい… フェラ顔にしか見えない…」

「ね…先生 いいでしょ?」


先生は、ため息をついた

「まじかよ…」

そして、少し笑った