走り出せ、コスモス*



先生は、ずり落ちてた毛布を私にかけた

体が熱くて、毛布が嫌な感じがする


私は、横を向いてそのままぼーっとしてた

先生は、その隣にうつぶせに寝そべって私の右手を取った

「沙枝ちゃん俺今日人生で一番幸せ」

あ…いつもの先生だ


「もう、今日は仕事行きたくない」

「えぇ…っ?」

先生は、仰向けになって私の手を空中でいじった

そして、手にキスした

「はあ…俺の沙枝ちゃん」


そういえば…さっき片桐先生がどうとか…何だったのかな

先生が元気なかったの、何か関係あるのかなぁ

「ねぇ…さっき片桐先生って

普通、えっちの途中で他の人の名前出す?」

「あーそれは…仕方ないよ

うわ…言いたくないなぁ」

えっ なに?

やっぱ関係あるの?


「先生が変だったの、片桐先生が関係してるの?」

「俺、そんなに変だった?」

あ… 失言