プルルルル…
次の日のテスト勉強もしなきゃいけなかったけど、どうしても気になって先生に電話した
10分だけ、10分だけ…
あっ
「 」
プルルっていう呼び出し音は消えたのに、先生の声がなかなか聞こえなかった
先生…?
なに?どしたの?
「 …はい」
あ…やっとつながった
先生がすぐ『もしもし』って言わないなんて、絶対おかしい
「先生?」
「 」
絶対変!絶対なんかあった!
「先生なんかあった…?」
「ううん…」
「嘘!なんかおかしいよ!」
「いや…そんなことないって」
ちょっと笑い声が聞こえて、安心した
「俊子が、授業中先生が変だったって言ってた」
「え?うそ…
ちゃんとしてなかったのか…
授業なのに 最悪だ…」
「なんかあったの?」
ご両親の病気とか!?あ、もしかしてペットの死!?
この間真緒ちゃん、ペットの文鳥が死んですっごい元気なかったし
「ううん 何もない
気にしないで
テスト頑張って」
確かに最初は暗かったけど、大丈夫そう
先生は強いし、私が心配しても困らせるだけだよねぇ…
もし俊子が言ってたみたいに、私に会ってなくて寂しいってことだったら、嬉しかったけど

