盛り上がってたみんなが突然静かになって、目配せした
うんってうなずいて、武町くんが代表っぽくこっちを向いた
「ねえ吉風さんって、
やっぱ藤石先生と付き合ってるんだよ…ね?」
え…!!
え、どうしよう!!
「俺らけっこう前からそうなんじゃねーかなーって思ってて、目撃情報とかも色々あったんだけど」
「そうそう!でも、そこは暗黙の了解っていうか…
言いたくなくて言ってないんだからそれでいいと思ってたんだけど
実際…どうなの?」
あ 暗黙の了解!?
何それ!そんなのあったの!?
みんな優しい… って、今はそれどころじゃなくて~!!
「い 言えないよ…!」
「あはは!沙枝ちんそれイエスって言ってるのと一緒~!」
「!!」
わあああ~~!!うそ~!どーしよ~~~!!
先生と 約束…したのに…!
「だいじょーぶ!私ら絶対授業中ひやかしたりしないから!」
「そうだよ!絶対知らないふりするし!」
…え
「知らないふり…?」
「うん!」
ホント…?
それ…なら いいかな?
いい…よね?
ホントは私 ずっとみんなに言いたかった
みんなに隠し事するのが心苦しかっし、恋ばな…したかったし

