あのウザイって思ってた女が泣いていた…


―2月15日バレンタイン翌日―


「知奈ッ…あたしッ…うぇ…」


気持ちのいい綺麗な青空を見つめてたら泣きながらやってきた女を見て我に返った。


「…どうした?」


「昨日っ…本命でゎなかったんだけど…渡したらっ…やっぱ捨てられちゃった…」


なんで捨てられた後に言ってくれなかったんだよ…


たく、


「行くよ!」


グイッと女の腕を引っ張って部長がいるクラスに走って向かった。














バンッッ


「おい。サッカー部の楽木(部長)ってどこだ?」


ちょっとトーンを低めて部長がいるという教室向かって叫んだ。


「ちょっ知奈ッ!!」


すると何人かの男子のグループの中から楽木らしき人があたし達の前に現れた。