恋ってなんだかまだ分かんないけど、ちょっと気になる男の子にチョコを渡した…


―小学2年の頃のバレンタイン―




“図工”という難しい漢字が扉の上にそう飾れてあってゆっくりその教室に入っていった。


「ねぇ!知奈ちゃん!!話しって何?」


あたしよりもちょっと身長の高い男の子があたしの後に続いて教室に入ってきた。


あたしは、ゆっくり手に持ってる手さげ袋からハート形の箱を取り出した。


「はい。チョコ。。あげる。」


微笑みながらその男の子を見上げた。


「あ、ありがと。」


この時、男の子のほっぺたが赤くなっていたことをこの頃のあたしには


理解不能だった。。