まだ、バレンタインの意味なんていまいち分からなかった…


―小学1年の頃のバレンタイン―




「太郎くん。はい!これ。」


小さな箱を目の前にいる同じクラスの太郎くんに差し出した。


「ありがとう!!知奈ちゃん!!」


太郎くんは、笑顔で小さな箱を受け取った。





その笑顔を今思い出してみると、なんだか懐かしい…

この頃は、男の子なんてただのお友達としか思えなかった。


人は、成長するもんだ…


恋愛と同時に体も心も成長する…




そんな成長…


今のあたしには必要ない…