初恋ものがたり

でも、どうしてこんなにドキドキしてるの?私…


まだ私は賢志の後ろを歩いていた。


「莉李。どうして俺の後ろ歩いてんの?」


賢志がくるっと振り返った。


「え!!えーと…」


背中の方に目を向けた。


「ケガ、本当にしてない?無理してないよね?」


私のせいだし、相当痛かったはず…。