「…ふーん。それじゃあ告白の答えはまだなんだ。」


「そうなの…。」


私たちは、少しの間静かになった。


「ちゃんと返事はしたほうがいいよ。飯野君にも失礼だから。」


幸江の言葉に小さくうなずいた。


「もう決まってる?答えは?」


薫に言われ、


私はまた小さくうなずいた。


そう。



飯野君への返事はもう頭の中で固まっていた。