初恋ものがたり

賢志は、すぐに気付いて振り向いた。


私は賢志まで数メートルのところまで、駆け寄って止まった。


「これ、どうして分かったの?」


私はペンダントを高くあげた。


「莉李、アクセサリーに興味ないくせに、あの時ずっと見てただろ?」


その言葉にドキッとした。

賢志、見てないと思っていたのに…見てたんだ…。


アクセサリーに興味ないことも知ってたんだ…。