まだやり始めて15分も経っていなかった。 「ねえ、知ってる?社会科の沖園先生、国語科の宮越先生と結婚するらしいよ。」 情報通の幸江が話を切り出した。 「えっ本当!?」 私と薫は驚きで声が揃ってしまった。 「どうせガセじゃないの?」 祥は疑いの目で幸江をじっと見た。 「よくそんな情報手に入れたな。」 賢志はうなずきながら感心していた。