初恋ものがたり

「えっ…それは…。」


私は言葉に詰まった。


「それに…水上先輩も賢志先輩のこと…。」


守野さんはそこまで言って止めた。


「だから、ふられた後も付き合っているみたいに振る舞ってしまって…
すみませんでした。」


「謝らないで!守野さんは悪くないよ。全然悪くない!」


私はすぐにそう言った。


悪いのは、私…。


あの時、自分の気持ちに気付けなかった私のせいだ…。