「よ!こうやって話すの…久しぶりな気がするな。」 「毎日クラスで会っているのにね…。」 賢志との間に見えない距離感を感じていた。 「そうだ…俺ちゃんと莉李に言ってなかったんだけど…。守野さんと付き合うことにしたんだ…。友達からだけどさ。」 賢志からそう言われ、胸が締め付けられるような気がしていた。 「良かったね。守野さんのこと…大切にしてあげなよ。」 私は笑顔を造るのが精一杯だった。