夏休みが始まって1週間ほど経ったある日。


私は涼しい午前中に勉強をしようと朝から問題集を広げていた。


「莉李!賢志君来たわよ。」


お母さんの呼ぶ声で私は玄関に来た。


「よっ!勉強はかどっているか?」


賢志は手を軽くあげた。


相変わらず元気そうだ。