非日常standard【short】5

サトナカナオト…くん、か…。

あたしはノンたんとの電話を切ってから、ベットに寝そべって一時間以上も天井を見つめていた。

まだほんとに彼が「サトナカ君」であると分かったわけでもないのに、あたしは彼のことをサトナカくんと心の中で呼んでいた。

っていうか、それ以前に彼がサトナカ君であったとしてもどうすればいいんだっていうのよ…。


考えたところでどうとにもならない思いが何度も何度も繰り返されていく。


ただ、彼がサトナカ君だったとしたら、そうであったら彼女はいないらしい、ということだけが、そんなあたしの救いになった。