どうも不信でならない。
柴 茉利亜を疑うわけではないが、話がおかしすぎる。
おいしいのではない。
おかしいのだ。
「それ非売品であげたものだからクーリングオフなんてきかないからね」
天に先手を打たれた。俺がメカメを箱に戻そうとしていたのを一言で止めたのだ。
ばれてしまった。
「それに女の子から貰った物なんだからさ。後々うるさいかもよ」
男子からのなら良いように言うがどっちも怪しいものは断らせてもらいたい。だが、柴はそういった面ではしっかりして、はっきりとものを言うタイプだ。そういったタイプは後まで引きずらないと思うが、意図が見えない。
堂々と渡しに来ると想像するが……。
「どうもそういった奴には見えないが」
「褒めるねぇ」
褒めたわけではないが、褒めたことになるのだろうか? 事実を確認したいだけだが。
「ま、しばらく忙しいし僕の方が信用されてるだろうからって頼まれたんだけどね」
そういったことは早く言ってほしい。
悪徳、腹黒にかけては天以上に(色んな意味で)信用している奴はいないが、人間の信用度では柴も信用しているぞ。
なによりはっきりとものを言う奴を俺は信じるぞ。その言葉の裏がない限り。
「そういうことか」
完全に不信感がぬぐえたわけではないが、ひとまずは安心した。明日にでも真偽を確かめて礼を言っておこう。廃棄処分場扱いされたことがあるからそれだけで良いだろう。
箱に入れなおそうとしていたメカメを机の上に置き、再び眺める。眺めても怖いが。
急に天が立ち上がった。何か取りに行くのだろうと、それほど関心を示さなかった。だが、次の言葉には反応した。
「それじゃあもうそろそろ帰るね」
……。
一瞬耳を疑った。
いつも勝手にやって来て、勝手に帰るがこんなに早く帰ることはない。早く帰れと何度言っても帰らないときは微動だにしないのに。今日は珍しく自分から早い時間に帰ると言い出したのだ。
「あ……そ。珍しいな、じゃあ気ぃつけて帰れよ」
「うん。ついでに玄関まで送って」
たった数メートルの距離をか? まぁ早く帰るんだから良いか。
歩いて、玄関に出て、帰るだろうと安心した時だった。
……ドス。
柴 茉利亜を疑うわけではないが、話がおかしすぎる。
おいしいのではない。
おかしいのだ。
「それ非売品であげたものだからクーリングオフなんてきかないからね」
天に先手を打たれた。俺がメカメを箱に戻そうとしていたのを一言で止めたのだ。
ばれてしまった。
「それに女の子から貰った物なんだからさ。後々うるさいかもよ」
男子からのなら良いように言うがどっちも怪しいものは断らせてもらいたい。だが、柴はそういった面ではしっかりして、はっきりとものを言うタイプだ。そういったタイプは後まで引きずらないと思うが、意図が見えない。
堂々と渡しに来ると想像するが……。
「どうもそういった奴には見えないが」
「褒めるねぇ」
褒めたわけではないが、褒めたことになるのだろうか? 事実を確認したいだけだが。
「ま、しばらく忙しいし僕の方が信用されてるだろうからって頼まれたんだけどね」
そういったことは早く言ってほしい。
悪徳、腹黒にかけては天以上に(色んな意味で)信用している奴はいないが、人間の信用度では柴も信用しているぞ。
なによりはっきりとものを言う奴を俺は信じるぞ。その言葉の裏がない限り。
「そういうことか」
完全に不信感がぬぐえたわけではないが、ひとまずは安心した。明日にでも真偽を確かめて礼を言っておこう。廃棄処分場扱いされたことがあるからそれだけで良いだろう。
箱に入れなおそうとしていたメカメを机の上に置き、再び眺める。眺めても怖いが。
急に天が立ち上がった。何か取りに行くのだろうと、それほど関心を示さなかった。だが、次の言葉には反応した。
「それじゃあもうそろそろ帰るね」
……。
一瞬耳を疑った。
いつも勝手にやって来て、勝手に帰るがこんなに早く帰ることはない。早く帰れと何度言っても帰らないときは微動だにしないのに。今日は珍しく自分から早い時間に帰ると言い出したのだ。
「あ……そ。珍しいな、じゃあ気ぃつけて帰れよ」
「うん。ついでに玄関まで送って」
たった数メートルの距離をか? まぁ早く帰るんだから良いか。
歩いて、玄関に出て、帰るだろうと安心した時だった。
……ドス。
