達也がそう優しく断ると瞳はいつも以上にダダをこねだした。



「ヤダッ!!!今見るのっ!!セーラームフ~~ン!!!

 もう死んじゃうよ~~~!!!お兄ちゃんっ!!!」



「???。バカだな~瞳は。セーラームフーンが簡単に死ぬわけないだろ?セーラー
ムフーンは銀河一強い、

 プリティ・ファイティング・シスターなんだから。」



すると瞳はかん高い声をあげながら泣き出してしまった。



「お兄ちゃんのバカ~~~!!!あほ~!!ブサイク!!」

試験勉強の真っ最中で余裕のない達也は、さすがに瞳のワガママに付き合いきれず、
適当になだめた後、母親のところへ連れて行った。



達也は試験勉強を再開した。





何日か後、達也は最後の試験を受けるため某大学に来ていた。



実はこの時期、達也の通う学部には試験勉強のほかにもう1つ、毎年学生達を悩ませ
ている課題がある。



春休みを利用しての、グループワークによる映画作成だ。