「・・・キタ~~~~~~~~!!!キタキタキタ~~!!!
 どひゃ~~~~!!!シエルっ!シエ~~~ル!!!!!」

達也は家に着くなり部屋のベットにとびこんだ。

何分かしても達也の鼓動は一向に治まろうとしなかった。

「・・・シエ~~~ル!!!シエルっ!シエルシエル!!!」

ガチャッ

「お兄ちゃんうるさい~~~。バカ~~~。」

貸借 瞳。達也の妹で、今幼稚園の年長。そして、社交性に欠ける達也にとって、数
少ない絶対的な仲間でもある。

「あぁ~~お兄ちゃん起こしちゃったねぇ~~。ごめんね~。
 さっ早く寝んねしよっ。」

妹を寝かしつけた後も達也の鼓動はまだ暴れていた。

今さっき起こった出来事は現実なのか、それとも妄想の中の出来事か、達也はもうワ
ケがわからなくなっていた。

ただ高鳴る鼓動だけが真実みを帯びていた。

奇跡だった。

あんなに小さな出来事だったけど、達也にとってはもう二度と起こることのない、

本物の奇跡。



               To be continued・・・!