達也は幸田さんのお父さんを駅まで送った。

そして、その別れ際、達也はこの1年間知ることができなかった、どうしても聞いておきたいことを思い出した。



幸田さんの「下の名前」。

達也は意を決し、たずねた。



すると幸田さんのお父さんは、なぜかしばらく黙り込んでしまった。




「・・・・・・・。
「未来」。・・・・・いい名前だろ?」



返す言葉などあるはずがなかった。



幸田さんのお父さんは悲しい笑顔でそう答えると、達也に背を向け去っていった。

達也は幸田さんのお父さんを見えなくなるまで見送った。


To be continued…!