もちろん今日は予定がない。
メールで先輩を呼び出すなんて到底出来ない。
私の心はそこまで強くない。
勇気が少しでもあればもう告白してる。
私は手馴れた手つきで返信をした。
From:すず
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お誘いありがとッ☆
もち、行くよ~。
私、参加させていただきます(笑
夕実の家に夜の7時だよね?
カードに書いてあったよ♪
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そう返信して私は携帯を閉じた。
今年は初めてバレンタイン会をやるみたい。
夕実は友達多いし、みんなからの人気者。
可愛くて優しくて誰からも好かれるから羨ましいんだ。
素直になれない私とは全然違う。
私がもっと頑張れば
今頃、先輩の隣にいたのかな……
トリュフが入った箱は私の机の上。
いっそ、夕実にあげようかな……
私は最後のチャンスを逃した。
このまま先輩を想い続けるか、
それとも諦めるか。
もう……
分かんない、
周りが見えない。
考えたくない、
これからの未来なんて
考える必要はないから―…
それからずっと私は
ベットで寝転んでいた。
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