凌『俺達……別れよう。』



なんとなく分かってた。

最近の凌、冷たかったもんね。


メールの返信も遅いし、内容も素っ気なかった。


でも別れは辛い。
別れの予感は感じていたのに、受け止められない自分がいた。



『………っ、やだよ…。凌…別れたくないー…。』


凌が……好きだよ…。



凌『……はぁ~。』

受話器から凌の、冷たい溜め息が聞こえる。


『別れたくない…!な……んで?』


凌『俺…ぶっちゃけ遠距離キツい。会いたい時に会えないし……。』


…………。

そう、凌は就職と同時には名古屋に行ってしまった。



今、凌は名古屋で一人暮らしをして働いている。



JRに就職した凌。

内定を貰って喜んでいた時の、凌の顔が蘇る。





『……分かった。もう、いいよ……。』

………プッ。