「…家族と離れて…寂しい?」


浅賀さんが私の顔を見ながら聞いた。


「…ほんの少し…。今までは…いつ帰ってくるか、だいたいわかってたけど…今度はいつになるかわかんないから…。」


「…由香里…。」


「…でもね、浅賀さんがいてくれるから大丈夫だよ…!」


家族と一緒に行きたい気持ちもあったけど…。


私が日本に残ったのは、浅賀さんが日本にいるから…。


…そばに…いたかったから…。


「…由香里が日本に残ってくれて、正直…嬉しかったよ。」


「…私は浅賀さんのそばを、絶対に離れないよ…!」