でもそんな浅賀さんが好きだったりする。


「あ、そういえば由香里。」


「…何?」


少し改まった浅賀さん。


「明日、朝にここを出るから、早く起きろよ。」


「うん…わかった。」


朝早くに実家を出るなんて…。


マンションに帰るにしては、少し…いや、結構早い。


朝早くに出るなんて…急な仕事があるのかな?


それか…疲れを取りたいのかも…?


と、いろんな思いを巡らしてはみたが、これといったものはなく…。


それよりも、浅賀さんの家族に認められたということが嬉しくて、深く気に止めなかった。


そして…次の日の朝を迎えた…。