「そういえば…今週、浅賀さんの誕生日だ…。」


「由香里!その日にデートしたらいいよ!!」


「え…?でも、その日は平日…。」


「由香里…!確かに仕事を気にするのはわかるけど、誕生日を祝ってくれるなら、喜ぶと思うよ!」


その言葉に促されて、浅賀さんに電話をした。


浅賀さんの昼の時間を狙って電話をかけた。


「…浅賀さん?」


『どうした?なんかあったか…?』


「ううん、そうじゃなくて…。あのね…お願いがあるの。…明後日、会える?」


『どうしたんだよ、急に…。…いいよ。その日は出張も残業もないから。』


「…ありがと!じゃあね。仕事、頑張ってね…!」