浅賀さんと恋人らしいことは、あまりできていない…。


それでも…クリスマスイヴを少しでも長く過ごしたいと、浅賀さんも思ってくれているみたいで…。


それだけで私は気持ちを持ち直す事が出来た。


時間は夜の10時。


1人ぼっちのクリスマスが、そろそろ終わりを告げそうな頃。


浅賀さんが帰ってくるのを、少しドキドキしながら待つ。


…そんな時だった。


玄関の扉の向こうで誰かの話し声と、足音が聞こえた。


それと同時に玄関の扉が、ガチャっと開く音がした。


疑問に思いつつ、玄関に向かった。


すると、浅賀さんとスーツを着た男性が2人いた。