でも…由香里は去年のこともあるし、うんと思い出に残るような日にしたかたった。


悩む俺の代わりに決断したのは由香里だった。


俺のために我慢して『行っていいよ』と言う由香里は、寂しそうな目をしていた。


同窓会に行くと決めた今でも、その時の由香里を思い出して、決心が揺らぐ。


その思いを引きずったまま、同窓会の日を迎えた…。


場所はレストラン。


貸し切りで、気兼ねなく騒げる。


店内に入り、早速懐かしい顔に遭遇した。


「浅賀〜お前見ないうちに、顔付き良くなったな!」


「はっ、どんな顔付きだよ!」


そこには伊藤の姿。