そんなある日…。


今度は悲しい知らせが私を待ち受けていた。


って言っても、大袈裟に言うほど、悲しい知らせではないけれど。


おかげで、相変わらず授業は上の空。


窓の外をふと見たら、灰色の重たい雲が空を埋めつくしていた。


それはまるで私の心を表しているようで、それがよけいに悲しい。


そんな空を見ながら、大きなため息をついた。


放課後、依子がそんな私の様子を見かねて、カフェに連れてきた。


依子が連れて来てくれたカフェは、最近オープンしたばかりのお店。


カフェは木造の建物で、店内のオレンジ色の照明が温かい気持ちにさせてくれる。