それから、

俊光は彼女とは会っていない様だった。



しかし、家族三人が元に戻ることは無かった。



瑠美は相変わらず俊光に口を聞かず、部屋に引きこもっていた。


智江と俊光も以前の様に戻ることは無かった。



―どうしたら、

取り戻せるのだろうか。



時間が戻れば良いのに。



彼は相変わらず、
彼女を想っている。




会わなくても、
智江は分かった。







―そして、


瑠美が
雪依という娘を階段から突き落とした、




と俊光から聞いた。