その日は何故か家で今日の会話を思い出した。



好きな人…かぁ…



何故かまた夏純ちゃんが頭をよぎった。



夏純ちゃんは自分の同級生。

小学校は違ったため、しゃべったことがないし



クラスも一緒になったことがない。


つい最近夏純ちゃんは生徒会選挙に出た


退屈な選挙。

夏純ちゃんの演説が始まったとき自分は彼女の方に目をやった。



…かわいい

おとなしい声。きれいな目。
華奢な体。サイドテール。

心臓が1回トクンと鳴った。


そして何故か自分は夏純ちゃんを見ることができず



ゆっくりうつむいた。


…夏純ちゃんを初めて見た日の話。


つい最近のことなのになつかしい。