「もしもし…」 『ひっさしぶり!孝志だよーん!』 わかるっつの。 「で、何?」 『会いたいんだけど…』 心臓が跳ねた。 「無理!萌…結婚するつもりだし」 声が小さくなった。 『それでもいいよ…会いたいんだ』 やめて… やめてよ… 「切る…ね」 速攻電話を切った。