立ち上がれない…














「ホントに大丈夫か?風邪じゃなきゃいいけど…」



そう言って凌馬は萌を抱き上げた。




その揺れだけで吐き気が襲う。



凌馬は躊躇もせずにインターホンを押した。





「どちら様ですか?」



お母さんがドアを開けた。



「萌!どうしたの!」




お母さんが肩を掴む。