時には弱さを殺して強がったり・・・


時には本気で号泣したり・・・


すごく感情が豊かな優しい男の人


「今日は、もう授業終わったし一緒に帰る?」


私は待ってました!と言わんばかりに大きな声で答えた


「うん!帰ろうか!!私萄哉の分の荷物を持ってくるね!!待ってて!!」


とたんに私は後に引っ張られた


「また〜!?ちょっと放して〜萄〜哉〜??」


「駄目だ。簡単に放してなんて言うなよ・・・俺も行くから」


私の鼓動は、高鳴り、萄哉の甘い吐息がかかる耳だけに神経を集中させていた


「わ・・・わかったから・・・放して・・・?ね?萄哉」


ドキドキが止まらない


「わかった。今放すよ」


と言うと萄哉は私の首筋に柔らかくキスをした


「・・・・あ・・・っ」


私はその優しいキスに感じた


「ま〜こ〜?今、感じてなかった??そんなに俺のキスよかった?」


ニヤリと笑う萄哉をドンッと押し退けた


「感じてなんかないもん・・・!!萄哉のイジワル〜〜っ!バカ〜〜〜っ!私先に行っちゃうからねっ!」


早く鳴り止め
早く心臓のドキドキ止まれ


私は思った


「ごめんってば〜!許してくれよ〜〜まこ〜」


私は未だ、膨れっ面。


すると萄哉の大きくて温かい手が私の手に重なった


「これで許してくれる・・・?」


萄哉はズルイよ・・・。


でも、それなのに愛おしく思ってる私って――・・・

萄哉がいなくなったら私は・・・どうなるのだろうかと


考えさせられた一日だった―――・・・・