どうやら靴を履いているようだった。 「ここにはいないか…」 声からすぐに緒里だとわかった。 コツコツコツ… 段々小さくなる足音に安心して しまっていたあたしのポケットから… カツン しまった!! しかし気づいた時には遅かった。 もう緒里はわかってしまったらしい。 「ふふ、そこなのかな?めい」 あぁ、このケータイめ… 今更恨んでもどうしようもなかった。 キュッ