2人の足音が遠ざかって行ったのがわかると柚が口をひらいた


『利香さん。今の…』


『一応彼氏。なかなか別れられなくてさ~。ははッ!浮気されまくりなの。笑っちゃうよね!』



『無理に笑わないでください…。利香さん辛そうな顔してる』




そう言われた瞬間涙が溢れたのがわかった



『ふぇ…柚…あたし悔しいぃ。』


『うん…』





柚は黙ってあたしを抱きしめてくれた。