終わらない物語

六人は、息を飲んだ。






「勿論、無理にとは言わない。嫌ならば、それはそれで仕方がない。ただ、このことは口外してはならないものであるため…申し訳ないが、今夜の記憶を隠蔽させてもらう。」





「もしも私たちが断ったら…どうするつもりなんですか?」




唯華が尋ねた。震える声を、絞り出すように…







「…また新たに、戦う人間を探し、戦わせることになるだろう。」














とても静かだった。




誰も何も言わなかった。








決断の時が近いのを、誰もが感じていたのだ。











「さあ、君たちは、どうするかね?」