「ナツミさん?」
カツヤに呼ばれて、現実に引き戻される。
「あ。うん、ごめん。」
「いや、俺の方こそ。困らせるようなこと言ってすみません。」
「そんな、そんなことないよ。私の方が訳わかんないこと言ってごめんね。」
カツヤは半分空になった自分のグラスをじっと見つめていた。
その横顔が妙に切なくて、ドキドキする自分がいた。
私のことを、そういう風に真剣に思ってくれてるカツヤが、純粋に愛しかった。
「タイスケには悪いけど、タイスケの横で二人で勉強させてもらおっか?」
カツヤが驚いたような顔でこちらを見た。
「え?いいんっすか?」
「もちろんよ。一緒にK大目指そう。勉強の後、少しデートだってできるしさ。」
自分で言いながら、嬉しくなってきた。
カツヤもホッとしたような表情で、笑った。
「よかったぁ。俺、絶対嫌われたかと思った。」
「え?どうして?」
「だって、未だにタイスケさんとのこと疑ったり、一緒に勉強したいだなんて子どもじみたこと言ったりしたもんだからさ。」
「あはは。そんなことないよー。皆で勉強した方が張り合いでるって。タイスケには私から言っておくよ。」
カツヤは、照れくさそうに笑ってうなずいた。
そして、二人でコーラを飲み干して、少しだけしゃべって、私はカツヤのお家を後にした。
送るって言ってくれたけど、なんとなく一人で帰りたかったから断って。
タイスケ。
こんな話したら、どう思うだろう。
やっぱ怒るだろうな。
受験勉強に恋愛持ち込むな!って。
カツヤに呼ばれて、現実に引き戻される。
「あ。うん、ごめん。」
「いや、俺の方こそ。困らせるようなこと言ってすみません。」
「そんな、そんなことないよ。私の方が訳わかんないこと言ってごめんね。」
カツヤは半分空になった自分のグラスをじっと見つめていた。
その横顔が妙に切なくて、ドキドキする自分がいた。
私のことを、そういう風に真剣に思ってくれてるカツヤが、純粋に愛しかった。
「タイスケには悪いけど、タイスケの横で二人で勉強させてもらおっか?」
カツヤが驚いたような顔でこちらを見た。
「え?いいんっすか?」
「もちろんよ。一緒にK大目指そう。勉強の後、少しデートだってできるしさ。」
自分で言いながら、嬉しくなってきた。
カツヤもホッとしたような表情で、笑った。
「よかったぁ。俺、絶対嫌われたかと思った。」
「え?どうして?」
「だって、未だにタイスケさんとのこと疑ったり、一緒に勉強したいだなんて子どもじみたこと言ったりしたもんだからさ。」
「あはは。そんなことないよー。皆で勉強した方が張り合いでるって。タイスケには私から言っておくよ。」
カツヤは、照れくさそうに笑ってうなずいた。
そして、二人でコーラを飲み干して、少しだけしゃべって、私はカツヤのお家を後にした。
送るって言ってくれたけど、なんとなく一人で帰りたかったから断って。
タイスケ。
こんな話したら、どう思うだろう。
やっぱ怒るだろうな。
受験勉強に恋愛持ち込むな!って。



