2/3友達

「落ち着いて話せるところがいいかな?」

カツヤは私を見下ろして言った。

「うん。そうだね。」

「じゃ、俺んちはどうっすか?」

・・・・・・?!?!?!

はぁ?

今なんて?

明らかに動揺してしまった私。

目を大きく見開いてカツヤを見上げた。

カツヤはそんな私を見て、くすっと笑った。

「いや、今日はたまたま両親が外食で遅くなるみたいだから、ちょうどいいかなぁなんて思って。」

そんなこと、よくもまぁ平気な顔して言えるもんだわ。

やっぱり5歳年上の女性とお付き合いしてきただけあるよ。

私にはそういう言葉に免疫がないし、もちろんそういう状況にだって遭遇したことすらないわけで。

「あ、俺、別に変なことしようなんて思ってませんから。でも、嫌だったら他でも構いませんよ。」

カツヤは普通に笑った。

ふぅ。

その普通の笑顔に安心する私。

多分、大丈夫だ。カツヤは。

なんとなく、ここでひくのは、年上の私のプライドが少し許せないような。

そんなところでプライドなんて言ってる場合じゃないんだけど。