「別にぃ。それだけじゃないけど。」
「やっぱそうじゃんかよ。」
「なんかさ。落ち着かないっていうか。」
「・・・俺と一緒にいるからかよ。」
タイスケは目をそらした。
違う・・・って、喉まで出かかったのに言えなかった。
「お前さ。」
タイスケは問題集に目を落としたまま言った。
「今一番大事なもん見失うなよ。」
え?
「一番大事な、もの?」
タイスケは何のこと言ってるの?
「お前の、し・ん・ろ!」
そう言いながら、タイスケは私のおでこにシャーペンの後ろで突っついた。
はぁ。
そうきたかい。
一番大事で、一番目を背けたいこと。
自分の進路。
そうだよね。
だから、こうやってタイスケの隣で勉強してんだもんね。
ふぅ。
初日からこんなんじゃ、この先思いやられるわ。
私は長いため息をわざとらしくつきながら、また問題集を広げた。
タイスケはチラッと横目で見て、ニヤッと笑う。
「それでよし。」
ちっ。
「今日のノルマ終わったら、俺がとっておきのご褒美くれてやるぞ。」
「ご褒美?」
なんじゃそれ。
「やっぱそうじゃんかよ。」
「なんかさ。落ち着かないっていうか。」
「・・・俺と一緒にいるからかよ。」
タイスケは目をそらした。
違う・・・って、喉まで出かかったのに言えなかった。
「お前さ。」
タイスケは問題集に目を落としたまま言った。
「今一番大事なもん見失うなよ。」
え?
「一番大事な、もの?」
タイスケは何のこと言ってるの?
「お前の、し・ん・ろ!」
そう言いながら、タイスケは私のおでこにシャーペンの後ろで突っついた。
はぁ。
そうきたかい。
一番大事で、一番目を背けたいこと。
自分の進路。
そうだよね。
だから、こうやってタイスケの隣で勉強してんだもんね。
ふぅ。
初日からこんなんじゃ、この先思いやられるわ。
私は長いため息をわざとらしくつきながら、また問題集を広げた。
タイスケはチラッと横目で見て、ニヤッと笑う。
「それでよし。」
ちっ。
「今日のノルマ終わったら、俺がとっておきのご褒美くれてやるぞ。」
「ご褒美?」
なんじゃそれ。



