気を取り直して、また問題集を広げる。
この問題集はあと1ページ。
タイスケがノートに鉛筆を走らせる音がやけに耳にこびりつく。
だめだ。
集中できない。
それに、この大学のどこかできっとカツヤと彼女さんが仲良さそうに歩きながら、私の無様な態度をネタに笑ってたりするんだろな。
ああ。
ここに来たのはやっぱり失敗だったわ。
それに、カツヤ達にあんなこと言っちゃったものの、ぜーったいK大なんて無理だし。
何であんなこと言っちゃったんだろ。
とりあえずあと1ページはなんとしてもやっちゃおう。
それからは・・・。
帰ろう。
残りの1ページをまた解答を見ながらノートに書き写した。
ノートをぱたんと閉じる。
「ねぇ、タイスケ。」
「ん?」
タイスケは問題集に目を向けたまま答えた。
「私帰るね。」
タイスケは、私がそう言った途端、目を丸くして私の方を見た。
「な、なんだよう。もう帰るのか?」
「うん。」
「なんでだよ。」
「別に。気分がのらないし。」
「・・・カツヤ達のこと気にしてんのかよ。」
タイスケがボソッと言った。
この問題集はあと1ページ。
タイスケがノートに鉛筆を走らせる音がやけに耳にこびりつく。
だめだ。
集中できない。
それに、この大学のどこかできっとカツヤと彼女さんが仲良さそうに歩きながら、私の無様な態度をネタに笑ってたりするんだろな。
ああ。
ここに来たのはやっぱり失敗だったわ。
それに、カツヤ達にあんなこと言っちゃったものの、ぜーったいK大なんて無理だし。
何であんなこと言っちゃったんだろ。
とりあえずあと1ページはなんとしてもやっちゃおう。
それからは・・・。
帰ろう。
残りの1ページをまた解答を見ながらノートに書き写した。
ノートをぱたんと閉じる。
「ねぇ、タイスケ。」
「ん?」
タイスケは問題集に目を向けたまま答えた。
「私帰るね。」
タイスケは、私がそう言った途端、目を丸くして私の方を見た。
「な、なんだよう。もう帰るのか?」
「うん。」
「なんでだよ。」
「別に。気分がのらないし。」
「・・・カツヤ達のこと気にしてんのかよ。」
タイスケがボソッと言った。



