2/3友達

「聞かれたぁ・・・。」

ぼそっと答える。

「で、なんて答えたんだよ。」

タイスケは私から目をそらした。

「・・・受験勉強しにきたって。」

まさか、タイスケには言えないよね。

ちょっと誤解されそうだし。

「それだけ?」

「うん。」

「俺のことは?」

「安心して、言ってないから。」

「あ、そ。」

タイスケは、問題集を広げた。

だってさ。

なんとなく言えなかったんだ。

きっと、部活でカツヤに会ったら、真っ先に冷やかされるのわかってんだけど。

それなら今言っちゃえばいいのに。

そういう判断がいつもにぶるんだよね。


はぁ。

何に後悔してんのかわからなくなってきちゃった。