深く息を吐いた。
「もういい。勝手にしなよ。」
私は椅子をひいて、どかっと座った。
「俺。」
タイスケの小さな声が横で聞こえた。
「K大合格したら、聞いてもらいたい話があるんだ。」
タイスケは、問題集をゆっくりと広げながら私の方に視線を向けた。
「今じゃダメだの?」
思わず聞き返す。
話って、何?
「ダメ。今はお前も俺も受験するって決めたんだから、それに没頭しなくちゃ。色んな邪念が入ると勉強に集中できないだろ?」
そりゃそうだけど。
その話ってのも、私にとっちゃ相当な邪念の一つになるんだけどさ。
「だから、俺は何としてもK大受かるし。お前もK大目指してがんばれ。」
なんじゃそれ。
「じゃ、私もK大合格しないと、話が聞けないってこと?」
「そういうこと。」
「絶対無理じゃん。そんなの。」
「どうして無理なんだよ。この世に『絶対』なんてないんだ。とにかくお前はK大に受かる気で勉強しろって。」
『絶対』なんてない・・・のか。
よくわかんないけど、目の前に餌ぶら下げられた状態なのかな、なんて思いつつ、私も問題集を広げた。
「もういい。勝手にしなよ。」
私は椅子をひいて、どかっと座った。
「俺。」
タイスケの小さな声が横で聞こえた。
「K大合格したら、聞いてもらいたい話があるんだ。」
タイスケは、問題集をゆっくりと広げながら私の方に視線を向けた。
「今じゃダメだの?」
思わず聞き返す。
話って、何?
「ダメ。今はお前も俺も受験するって決めたんだから、それに没頭しなくちゃ。色んな邪念が入ると勉強に集中できないだろ?」
そりゃそうだけど。
その話ってのも、私にとっちゃ相当な邪念の一つになるんだけどさ。
「だから、俺は何としてもK大受かるし。お前もK大目指してがんばれ。」
なんじゃそれ。
「じゃ、私もK大合格しないと、話が聞けないってこと?」
「そういうこと。」
「絶対無理じゃん。そんなの。」
「どうして無理なんだよ。この世に『絶対』なんてないんだ。とにかくお前はK大に受かる気で勉強しろって。」
『絶対』なんてない・・・のか。
よくわかんないけど、目の前に餌ぶら下げられた状態なのかな、なんて思いつつ、私も問題集を広げた。



