2/3友達

週末。

一人でW大の図書館へ向かった。

午前10時。

まだ人気の少ない図書館で、勉強机は選び放題だった。

とはいっても、既に着席している人達が空間を空けながら、点々と座ってる。

どこに座ろうかな。

どこでもいいのに、なかなか決められない自分にイライラする。


あそこでいっか。

とりあえず、一番端っこの席に向かうことに決めた。

端っこだとトイレも近いしね。


「おう。」

まさに向かおうとしたその時、背後からタイスケの声がした。

一気に体温が上昇。

心臓のテンションが上がり始めた。

そんな体内とは裏腹に、ゆっくりと冷静さを保ちながら振り返る。

「あ、おはよ。タイスケも来てたんだ。」

来てるって知ってるくせに。

「ん。ナツミは、今日はどうした?」

「勉強に決まってるじゃん。」

「って、受験勉強再開ってことか?」

私はだまってうなずいた。

「そっか。」

タイスケは私から目をそらすと、うつむいて少しだけ笑った。