2/3友達

「あ、カツヤは・・・剣道部の後輩で。今は一応彼氏・・・かな。」

「え?そうなの?ナツミ、カツヤと付き合ってるんだ。」

驚いた顔をしながらも、妙に目つきが引きつってるのが気になった。

「うん。最近だけどね。」

「そっか。」

「で、マドカはカツヤとはどういう知り合い?」

マドカはどんぐりのような目を少し見開いた。

「元彼。」

思わずごくりと喉が鳴った。

「そ、そうなんだ。」

また胸がドキドキしてきた。

だめだ。

平静でいられない。

その時、ウエイターさんが私たちが注文したランチをもって来てくれた。

少し深呼吸できた。

「ひょっとして、中学の終わり付き合ってた彼ってカツヤ・・・とか?」

おそるおそる聞いてみる。

「うん。そうだよ。カツヤと別れて辛くて全寮制の高校選んだんだ。」

淡々と言うマドカ。

逆に威圧感があるよ。

確か、あの時相当参ってたんだよね、マドカ。

よく覚えてる。

どうして別れたんだったっけ?

マドカが本気で好きだったカツヤ。

マドカは私と同じ年だから、その当時カツヤは中学二年だったってことだよね。

「今日もカツヤと会うためにこっちへ戻ってきたんだ。」

ランチのパスタを頬張りながら、マドカは不敵な笑みを浮かべた。


いやだ。

いつものマドカじゃないみたい。

思いっきり私を敵視してる?