2/3友達

「そうですか。もう部員は全員帰ってるから、今ならゆっくりできるんじゃないですか。」

気持ちの入っていないカツヤの言い方。

今からこんな暗がりで二人きり?

何考えてんのよ、タイスケもハルナも。

あー、いやらしい。

思わず二人から視線をそらした。

「こんな時間から?ハルナちゃん、大丈夫なの?男は狼だから気をつけてね。」

ハルナの方を見ずに、さりげなく言った。

「おお。そうだな。ナツミには俺もそんな感情わかねーけど、ハルナはかわいいから俺どうなっちゃうかわかんねぇぞ。」

タイスケは冷めた口調で、冷めた笑いをした。

思わずカバンを持つ手に力が入る。

ハルナは、あははとかわいらしく笑いながら、タイスケの肩を叩いた。

「やだー。タイ兄ちゃん、どんなけ長いつきあいよー。信じてるから大丈夫だよね?」

やだ。

ムカムカしてきた。

こんな光景見たくもない。

こんな会話聞きたくもない。

早く帰ろう。


さっき、カツヤにされたこともどこかへ吹き飛んでいった。


その時、急にハルナがカツヤに向かって言った。

「カツヤさんって、誰かお付き合いしてる方いるんですか?私の友達がカツヤさんのこと気に入っちゃってて・・・。」

ハルナが言い終わるか終わらないかというところで、カツヤははっきり答えた。

「俺、ナツミさんと付き合ってるから。他に誰も考えられないし。」

そして、私の右手を握ると、

「じゃ、そういうことだから。タイスケさん、お先っす。ハルナちゃんとごゆっくり。」

大きく目を見開いたハルナの前を、カツヤは私の手を引っ張って行った。

タイスケは・・・

なぜだか横を向いていた。

暗くてあまり表情は見えなかったけど。