2/3友達

前から楽しげな笑い声が聞こえてきた。

さっきハルナとミズキが駆けていった方から、誰か来る。

カツヤはその気配でさっと私から身を離したみたいだった。

前から来たのは・・・。


タイスケとハルナだった。


ハルナはタイスケの腕に自分の細くて白い腕を絡ませて、嬉しそうに笑いながらタイスケを見上げていた。

タイスケはそんなハルナを目を細めて見ていた。


え・・・。

どういうこと?


タイスケが私とカツヤの存在に気づいた。


途端に険しくなる表情。

ハルナを見ていた時の、あんなタイスケの表情。

私は見たことないよ。

何なの?あれ。


私を一瞬見て、そしてカツヤの方に目を向ける。

「おっ。カツヤ。今帰りか。」

そう。

私たちが付き合ってるってことは、タイスケもまだ誰にも言わないでいてくれていた。

だから、きっとハルナにも内緒。

表情は険しかったけど、その約束を守ってくれてるのが少し嬉しかった。


カツヤはさすがに少し動揺しているのか声が震えていた。

「はい。タイスケさんは?」

「あ・・・さっき上に上がったとこでハルナに会ったんだけどさ、こいつがどうしてもお面をつけてみたいっていうもんだからさ。ちょっとだけかぶせてやろうかって思ってさ。」

『こいつ』・・・ですか。

ハルナはさすがにタイスケに絡めていた腕をほどいた。