２／３友達

ハルナがぺこりと頭を下げる。

ミズキも慌てて、同じように頭を下げた。

二人はよほど私をびびってるらしい。

まぁ。

しょうがないか。

「今日はごめんね。あんなきつい態度とっちゃって。」

一応謝っておこう。

これからもしばらくはこの二人にお世話になんなきゃなんないし。

ハルナがまっすぐに私を見つめた。

「いいえ。こちらこそすみません。」

何か言いたげな表情。

でも、それを言うか言うまいか迷ってる。

「で、どうしたの？何か聞きたいことがあるなら何でも言って。」

できるだけ話しやすい雰囲気を作ろうと、がんばって笑った。

ミズキはハルナをちらっと心配そうに見やる。

ハルナが深呼吸して口を開いた。

「ナツミさんは、タイ兄、いや、タイスケさんとはどういう関係なんですか？」

は？

いきなり何言い出すの、この子は。

「え？どうしたの、急に。」

面食らって眉間にしわをよせた。

「あの、私、小さい頃からずっとタイスケさんとは近所で仲良くしてもらってて。色んな話をしてきたんですけど、タイスケさんから最近ナツミさんの話をよく聞くようになって。ずっとナツミさんってどんな方なのかなーって思ってました。」

「はぁ。」

あのバカ。

何私の話なんかしてんのよ。

くだらないこと話してたら承知しないんだから。

・・・って思いながらも、私の話をしてくれてたってことが少し嬉しかったりした。

「とても仲良さそうで、ひょっとしたら、タイスケさんはナツミさんのことが好きで、ナツミさんもそうなのかなーって気になって。」

またこの話題かよ。

いい加減疲れる。