繚乱狂宴

「笑っちゃ悪いか?」

こちらも意地悪く返す。

「いーえ。でも、センパイが笑ったのなんて初めて見ましたから」

「何を言う。僕だって笑う時はあるさ」

「分かってますよ」

クスクスと、二人で笑った。

この時間は、とても至福に満たされていた。

何も咎めるモノがなく、遮られるモノもない。

ただ、二人だけの自由な時間。

この時間を作りだしてくれた、この場所と、幽に感謝する。

この時間が、永久に続くことは叶わないが、

この時間だけ、幸せが永久に続くことは叶うかもしれない。

そんなことを考えた。