繚乱狂宴

幽を連れ、小夜という少女の部屋である扉をノックする。

中から小さい声で『どうぞ』と返事が返ってきた。

「失礼する」

扉を開け、部屋へと足を踏み入れた。

部屋の中はやはり個人部屋で、変わらない。

気をつけないと同じ部屋のように感じてしまう。

そして、白い部屋で異質な存在を固持しているモノ。

彼女が小夜だろうか。




黒くて艶のある長い髪。

水色の病院服に包まれた白い肌。

黒と白と水色が、目移りするほど独特な艶麗を放っていた。